海外住み女の頭の中

好きなヒト・コト・モノだけを自分のために書く

説教したがる男たち

レベッカ・ソルニット氏の「説教したがる男たち」を読んだ。私は一年前までフェミニストを誤解していた部分があった。フェミニストは口うるさくて攻撃的な印象があった。これはメディアによって作り上げられたフェミニスト像の印象操作である。それにまんま…

ラオス・ヴィエンチャンにいた宇宙の人

2007年6月。 私はタイのバンコクにある某外資系会社を辞めた。 会社をやめると、ワークパーミット(労働許可証)を没収されるので、一週間以内だったか忘れたがタイ国外に出る必要がある。 私はラオスの首都、ヴィエンチャンに行くことにした。バンコクのバス…

オリーブと仲良しの基準

家の前にあるたった一本のオリーブの木からオリーブの実をとれる範囲で収穫した。大家さんも含め誰もこのオリーブを収穫しない。 飾りの木のような位置づけだから。それでも、近所に住む農家のナッザレーノおじいちゃんがたまにこのオリーブの木を心配そうに…

来るもの拒まず、去るもの追わず

前回タイに住んでいたときの思い出を書いて思い出したことがあった。前回の話はこちら↓ https://blue-cactus.hatenablog.com/entry/2020/10/03/091739?_ga=2.173283364.601171143.1601682700-179909200.1554230018 ゴンにはオーさんというルームメイトがいて…

テレビの向こう側の人

2006年、バンコクでタイ語の語学学校に通っていたときの話。 住んでいたアパートの同じ階に住むタイ人の友達、ゴンは日系の旅行会社のガイドとして働いていた。 ゴンは敬虔な仏教徒で、私が蚊を殺すことも良しとしないような人だった。 ある日、ゴンが言った…

俺、頑張ってるアピール

(2020年8月の雹) バンコクでOLとして働いていたときに、日本の各支店からよく電話がかかってきた。 電話だから緊急で、重大な案件だと思いがちだが、蓋を開けてみると大した要件ではないことの方が多かった。 電話では 時々仕事とは関係ない楽しい話をする人…

毒注入

芝生の上を裸足で歩いているときに、右の足裏の小指と薬指の間に激痛が走った。 この激痛には覚えがあった。 「スズメバチか」 しかし、足の裏ではスズメバチらしき、 ブーンとかズズッといった音や動きがなかった。 だから正確にはわからない。静かなる何者…

招かれざる客

苦手な人が家に来るのは落ち着かない。追い詰められる気持ちになるから。この数年間、知らぬ間に追い詰められてしまったのだと思った。良き妻を、友達を演じて頑張ってしまった。だから、周りには勘違いする人が増えた。それでより一層追い詰められた。もう…

肩書に溺れない人

2006年にタイ語語学学校を修了し、ビザ取りのためにマレーシアのペナン島に行ったあと、タイのチェンマイへ行った。チェンマイで肩書について考察したことを最近思い出した。あのときは、見えない未来に不安になっていた。肩書がない自分に自信がなかった。…

内側と外側のエネルギー

自分の外側にエネルギーを求めてしまうのは 自分の置かれている状況や、生活環境に問題があるのかもしれない。 このことに気がついたのはコロナ禍に入ってからだ。コロナ禍の前はとにかく外を歩き回り 時間を見つけては旅をしていた。 楽しいことが好き、行…

完璧主義と評価、言葉のパズル

完璧を求められる翻訳の仕事。翻訳者あるあるだと思うが、どれだけ誠実に仕事をしても、好き嫌いで判断されたり、重箱の隅をつつくような指摘をされてしまうことがある。ときどき、正直なところ「文句を言うなら自分で訳したらいいのに」と考えることもある…

ザワザワの正体

急に焦りというかザワザワした気持ちに駆られた。 この焦りはどこから来るのだろう。わからないが、膿だらけのニュースに日々振り回されていて、疲れがたまってきたのかもしれない。ザワザワした気持ちになっているときは、 自分の呼吸が浅くなっていること…

Art is to say

(2020年5月 Love-in-a-mist)2013-15年にフィレンツェでアート留学をしていたときに、サンタマリアノヴェッラ教会の向かいにあるノヴェチェント美術館でジュゼッペ・キアリの'Art is to say' という作品を見た。 (http://www.museonovecento.it/en/collezioni…

出会いと別れ

4月10日。住んでいるアグリツーリズモ(農家のBnB)の敷地内にある隣のアパートを自分のために借りて、引っ越した。アパートと言っても普段は旅行者用の宿。 引っ越した理由は、 イギリス人夫と別居をしたかったから。私たちの結婚生活はこれまでも危うく、そ…

イッツ・ア・スモール・ワールド

友達が心理テストをしたいといった。「遊園地と言われて思い浮かぶことは何か」 私は答えた。「ディズニーランドのIt's a small world」 私は小さい頃ジェットコースターも好きだった。恐怖とスリルがたまらない。でも大人になった今、 ジェットコースターに…

変化

私は理不尽なことにNOと言うことを大切にしている。私の意見は自分自身を、自分の周りを、社会を、そして世界をより良くしていくためのものだと信じている。 意見を言うことをやめたら、 恐らく精神衛生上良くないとわかっている。 しかしながら、 私の意見…

国境のない世界と理想郷

(マルタ コミノ島 2019年12月) 世界に国境がなければどこの国へ行くだろう。 あ、国境がないから国と呼ぶのはおかしいか。 文化的違いのある場所という意味で。違いはあっていいと思う。差別でなければ。 私は気候の暖かい、 海と太陽がある南の島に行きたい…

一ヶ月前のメッセージをもう一度

(1ヶ月前に書いて投稿しなかった内容を加筆修整して投稿します)なぜ日本が海外から警鐘を鳴らされているのかについて、書きたいと思います。私は全く同じことを一ヶ月以上前にイタリアですでに経験しています。解決方法があるとわかっていて、 祖国を放って…

海外から学ばない人 コロナと検査数

韓国外務大臣、康京和外相のBBCのインタビューをみました。 なぜ韓国がロックダウンをせずに新型コロナの感染拡大を抑えているかについて語っています。https://youtu.be/tgxhVOoScp0 英語が苦手な方も彼女の英語はかなり聞き取りやすいので挑戦して聞いてく…

アーティスト、芸術家、表現者、クリエイティブ系の方へのメッセージ

私はイタリアで、政治にも社会問題にも切り込んで行く外国人教授、生徒に揉まれながら現代アートを学びました。日本の藝大出身の友達もいるし、お世話になった先生も多いです。私はアートはこういうときに必要だと思うんです。 アーティストは発言すると私は…

本当はとてもシンプルなこと

イギリスは元々は"集団免疫"でコロナ対策を考えていました。それを聞いたとき、 すでにイタリアでロックダウン中の私は、"あわわわわわわわ! イギリスは大量虐殺したいのか!?"とパニックになりました。しかし3/22、日本の3連休あたりに、医療崩壊でイギリス…

イタリアから日本国民のみなさまと日本政府へのメッセージ

「これをみなかったら後悔するよ。早く早く!」と早朝、夫が私を起こしに来た。 雪が積もっていた。私はイタリアにいながら、イギリス人と生活し、英語のニュースを毎日見ている。主にBBCとSky Newsは夫が朝から見ている。 嫌でも世界の情報が耳に入ってくる…

イタリアから日本の皆様へ

日本の皆様へお願いします。 イタリアの心配はもうやめてください。 私たちは本当に大丈夫です!!! 備蓄もたくさんあります!今あなたにできることは、 家から出ず、じっと耐えることです。 友達から誘われても誘惑に負けないでください。お願いします。 時間…

イタリアでの励ましの言葉と国境

タイトルの内容に入る前に少しだけこの1週間で起きたことを以下ざっくり書きます。 ********** イタリアではご存知の通り、 COVID-19の影響でスーパーと薬局、病院などを除く商業的施設、バー、レストランなどは3月12日から3月25日まで営業停止になった(※延…

キスとハグ

日本でもよく知られているかもしれないが、 イタリアでは友達同士であいさつするとき、男女問わず、ひとりひとりにハグをしながら両サイドの頬にキスをする。その日に会った瞬間のこんにちはのときと 帰り際のさようならのとき。フランスだと地域によって回…

女の花園と情報操作

女子校に通っていた当時、 共学の高校に通っていた友達に同じ質問を何度もされた。「女子校っていじめ多いんでしょ?」 これは結構謎だったのだが 世の中では女子が集まるといじめが発生するものだと思われていたらしい。実際は私が知っていた限りでは 女子校…

選択をする人、止める人

日本の教育方針では「失敗したら終わり」「レールから外れてはいけない」「みんなと同じであれ」という考え方を否が応でも植え付けられる。不安を煽るようにメディアでも繰り返し言われているし、日本にいる日本人と話してもそういう空気を感じる。 だから大…

真似した言葉、本当の言葉

ここ数日イタリアでも ミラノがあるロンバルディア州を中心にコロナウイルスの感染者数が増え、少しピリッとし始めている。今日現在 私の住むウンブリア州においては 感染者は2人なのだとか。パニックになる必要もない。私は専門家ではないので コロナウイル…

金のガチョウと笑わない姫

小学2年生のときに 田舎の学年ひとクラスしかない 小さな小学校へ転入した。転入してすぐだったと思う。 クラスで劇をすることになった。学年全体で劇か演奏といった出し物をするイベント。学年ひとクラスしかない 小さな小学校だったから、 出し物は6学年分…

誤解

8年住んだタイを離れて、 ヨーロッパ、南アメリカを巡る旅に出ようと決めたのは、2012年。 旅についてはここでは詳細を省くが、 結局ヨーロッパを3ヶ月周り(全然日数が足りず、スペイン多め、イタリア、フランス、イギリス、ポルトガル少々)、やりたいこと…