海外住み女の頭の中

好きなヒト・コト・モノだけを自分のために書く

女の花園と情報操作

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女子校に通っていた当時、
共学の高校に通っていた友達に同じ質問を何度もされた。

「女子校っていじめ多いんでしょ?」


これは結構謎だったのだが
世の中では女子が集まるといじめが発生するものだと思われていたらしい。

実際は私が知っていた限りでは
女子校ではいじめはなかった。
見たことがなかった。

もしかすると、

「〇〇ちゃん苦手」

ぐらいはあったのかもしれないが
それは女子校だけではなく、共学でも、会社でも、
どこに行っても、いつの時代もあるだろう。

全員に好かれることは無理だし、
全員を好きになることなんてできないのだから。

ついでだから書くが、
アドラー心理学の「嫌われる勇気」の中にも書かれているユダヤ教の教えがある。
誰かから好き、普通、嫌いだと思われる割合は決まっているらしい。

自分のことを
好きなのは10人中2人。
嫌いなのは10人中1人。
どうでも良い、普通と思っているのは10人中7人。

真意は統計を取らない限りわからないが
個人的な感触としてはあり得る。

とにかく、
10人中1人には嫌われる運命。
こう思っていれば誰からも好かれようと八方美人になる必要はない。

覚えておくと気が楽になる。


話を戻す。

この

「女子校っていじめが多い」

について。

この誤った認識は果たしてどこから来るのか。


考えた結果、思い浮かぶのは
メディア、テレビ、漫画だ。

ステレオタイプな話を作り
それをそのまま真に受けた人が、

「女子校っていじめが多いんでしょ?」

と認識する。

こういう人は
女子校に行ったことがなく、
女子校に通っている人の話を直接聞いたわけでもない。

ただ単に、メディアの垂れ流したテレビの内容を鵜呑みにした結果だ。

それくらいしか思い当たらない。


私の女子校では、前回も書いたようにスポーツ系、文化系、どちらも部活が盛んだった。

部活動が盛んだった理由に、男性の目がなかったことも関係していたのではないかと考えている。

当時、他の男子校の生徒と恋愛をしている人も多少いたが、部活に勉強に熱心な人が多く、恋愛に割いている暇がなかった。
恋愛している人は周りには多くなかった。

少なくとも、私自身がそうだった。

朝6:21発の電車で高校に通い、オーケストラ部の朝練、昼練、夕練をして、部活の後に違う市の塾に通い、電車を乗り継ぎ2時間かけて家に帰るのは23時だった。

恋愛している暇がなかったし、
するエネルギーがもう残っていなかった。

だから誰かのことを妬んだり、いじめたりする考えもなかったし、周りにもそういう人がいなかった。

いじめや嫉妬が起こるとすれば、
自分自身が好きなことに没頭していないからではないか。

自分の好きなこと、楽しいと思うことに時間を費やしていないから、他人の行動が気になってしまう。
他人と比較してしまう。


女子校の話に戻す。

男性の目がないことで
女子高生の普段の生活は自由奔放だった。

例えば、真夏に大股開いてスカートをうちわで仰いでる人がいて、
男性教師に

「パンツが見えるからやめろ」

と普通に怒られていた。
そのくらい、他人の目が気になっていなかった。

男子がいないことで女子同士の嫉妬が生まれず、諍いがなかった。

結果、知っている限りいじめはなかった。



なぜ女子校時代の話をしたかというと、
ツイッターで流れてきたこのニュースがきっかけだった。

https://www.businessinsider.jp/post-205904


最近は友達の力を借りずにどれだけの人が自分の話に興味を持ってくれるのか?
をテーマにブログ開設と同時に実験的にツイッターを始めた。

今までツイッターにはまったく興味がなかったのだが
社会派の人をフォローしておくとメディアでは流れないようなニュースが入ってくる。
使い方次第ではツイッターは便利だ。

他にも好きな作家さんや気になる起業家をフォローしている。

情報過多になりすぎないように気をつけているが、結構面白い。

話を戻す。

この記事では、

女性専用車両は女性同士がマウントを取り合う戦場」

と誤解を与える内容をあるテレビ局で流していたと指摘していた。

確かに記事の中で指摘されているように

「女性同士が女性専用車両でブランドに身を固め競い合う」

「香水臭い」

「マウントを取り合う場所だから、女性は女性専用車両に乗りたくないものだ」

という印象は自分自身もまったくもっていなかった。

だから記事が指摘しているように、
テレビの内容に違和感があった。


私自身、日本に帰国した際、東京の朝の通勤ラッシュに当たると、女性専用車両があれば必ず乗っていた。


一言で言えば
私にとって女性専用車両は満員電車の中のオアシスだ。

理由は2つある。

1つ目は「匂い」だ。
女性専用車両の中の匂いがいい。

もちろん人によるが
前日の深酒のせいか、ストレスなのかわからないが、ものすごい異臭を放つ日本人男性が多い。
満員電車や混み合う電車内では臭いがきつく気分が悪くなったことも一度や二度ではない。

運悪く隣に居合わせると、申し訳ないが長時間耐えきることができないので車両を変えたりする。

以前住んでいたタイでも、現在住んでいるイタリアにおいても、日本人男性ほど体臭がひどい人にあったことがない。

日本人男性は、もちろん全員ではないが、
日々のストレスで飲みすぎ、食べすぎで胃がやられ気味なのかもしれない。


2つ目の理由としては、「痴漢の心配がないから」。

日本人女性で痴漢にあったことがない人は存在するのだろうか?
というくらい日本では痴漢はあたりまえにある。


電車内の痴漢は、高校生のとき被害にあった。

一つ例をあげる。

東京でほぼ誰も電車に乗っていない状態で
寝ている間にスカートをめくられた。
途中で足がくすぐったくて目が覚め、
スカートの裾を無言ではらって男の手を止めた。
男はすぐに逃げていった。


ちなみにタイとイタリアでは何度も電車、地下鉄を利用しているが、一度も痴漢にあったことがない。

タイやイタリアでは、
仮に痴漢をされたとしても、すぐに大声をあげたり、加害者に手を出すほど女性が強いので、電車の中で痴漢をするほど勇気のある男性はいない。


ところが、イスラム圏に行くと痴漢率がぐんとあがる。

トルコを旅行していた時に、
イスタンブールのエジプシャンバザールでお尻を揉まれたときはその男性を反射的に殴った。
男は逃げていった。

チュニジアでも夫と歩いてたのに痴漢にあった。

「全然ボディガードになってないな」

と思った。

欧州やタイとは違い、イスラム圏ではまだ女性が男性に支配されてしまっているからかもしれない。
戒律が厳しいため、外国人女性なら軽く見てもいいと思っているふしがあるのかもしれない。



とにかく、
女性専用車両は日本人男性特有の臭いと痴漢がなくなるので私にとってはやはりオアシス。

多くの女性にとってもそうだろう。

確かに稀に香水がきつい人もいるだろうし、ブランドに身を固める人も少数はいるだろうが、それが当たり前ではないし、その人自身の趣向・問題、で片付く。

マウントを取るのは、経験上どちらかというと親しい、近い距離にいる女性が多い。
友人、家族、親戚、職場、近所に住む人。

だから、全くの知らない他人同士がマウントを取るのは不自然。

親しい間柄の女性のマウントについては長くなるので、違う時に話したい。


まとめると、

女性専用車両における女性の熾烈なマウント争い!」

とメディアの一方通行かつ男性目線の情報操作はもうそろそろ時代遅れ。

ステレオタイプを押し付けるのはやめよう。


そして日本人女性自身も、
自分の考えが本当に自分自身から湧き上がっている声なのか、はたまたメディアや世間、周りの意見、情報に従っているだけなのか、きちんと見極めるフェーズに来ている。


日本人男性は... 自分の言動を振り返ろう。


何はともあれ、
ハッピー国際女性デー!